【よくある育休取得までの悩み】
- 職場で取った人がいないからどうすればいいかわからない
- 上司や同僚などが育休取得に否定的
- 仕事の引継ぎ先がない、周囲に迷惑がかかりそう
- 育休取得の手続きがわからない
- 収入面のマイナスや復帰後のポジション
- 育休取得に向けて誰とどんな会話をしたかがわかり、報連相する相手を知ることができる
- 読者の状況に照らし合わせて、次に行う行動が見えてくる
- 育休取得の一例がわかり、取得までのイメージを作ることができる
妊娠発覚 『育休取得に向けての相談』
生活の状況
- 30歳、東京在住
- 長女が2歳8ヶ月(保育園)
- 妻は病院勤務(週2日不定休)、時短勤務
- 土日は基本ワンオペ育児
- 家事育児は分担
- 母は1時間圏内だが年に3回会う程度
- 義父母は遠方
- 育休取得経験なし
- コロナ感染は継続(第4波)
長女の時は育休を取得しなかったので経験がありませんでした。
長女が生まれた時は妻の実家に3ヶ月里帰り(妊娠前1ヶ月前~出産後2ヶ月)。
長女が生まれた当初働いていた職場では、男性育休の前例がなく、妻が里帰りしたことに加えて、育児参加への意識が低かったため育児休暇取得を検討することもありませんでした。
育児参加よりも子どもが増えるため、家庭をしっかり支えないとという思いから仕事に重きを置く方向にシフトしていたように思います。
コロナ感染症が第4波の時で、今後の見通しも立たない状況。
妻の実家は遠方かつコロナ感染対策の観点から里帰りは難しい。
母は1時間圏内だが働いており、協力してもらえる状況ではない。
長女が生まれてから育児への向き合い方が変化。
家事育児の分担、土日のワンオペ育児経験から育児に対する考えや育休取得への考え方が前向きになっていた。
仕事の状況
- 整形外科にて外来で来る方のリハビリ
- 9時から19時まで(患者さんがいなければ早退可)
- 土日祝日休み
- 転職して1年
- 職場まで30分圏内
- 新しい部署(訪問リハビリ)の立ち上げの提案(5月)
- 職場で初めての男性育休取得者が出てくる
- 子どもの体調不良時には欠勤もしくは有給で休むこと可能
- 直属の上司が育児で休むことに対して寛大
妊娠発覚と同時期に、前職場での経験かつ自己発信の結果、新しい部署の立ち上げを提案された。
私自身やりたい仕事内容だったこと、私からの発信だったこともあり、承諾を受けた。
リハビリのスタッフは私が中心となりもう一人サポートで行うこととなった。
子どもの体調不良などで当日でも休むことが可能な職場だが男性育休取得者はいなかった。
妊娠発覚と同時期に男性で初めて育休取得者が職場で誕生。
直属の上司が『みんな持ちつ持たれつだから』『子どもは国の財産だよ』とすごく理解を示してくれる上司。
この上司の存在が育児休暇取得や体調不良などで休む時に一番の心理的支えになっていました。
育休に対する心理面
- コロナの影響もあり里帰りは難しい
- 長女と次女を妻一人で見るのは不可能
- 立ち上げによるワクワク感と育休取得への不安
- 男性育児取得事例誕生による安心感
コロナの影響、長女の存在もあり、長女の時のように里帰りをすることは難しいと思っていました。
周りに頼れる人がいないため夫婦で協力するにはどうするかを考えていました。
長女のワンオペ育児の経験などから出産直後から妻が一人で2人を無理だと感じていました。
長女出産時に産後うつのような症状もあったため、妻のためにも育児休暇を取ろうと思いました。
仕事では新しい部署の立ち上げメンバーの中心となり喜ぶ気持ちと、育休取得が出来るのかという不安が混在している状況でした。
そんな中職場で初めて男性が育児休暇を取得したことで、安心感と勇気をもらうことが出来ました。
妻と相談
上記状況が背景にありながら妻と育児休暇に向けて相談することとなりました。
【共有したこと】
- 育休は取得する方向ですすめる
- 時期は出産直後からを職場と相談する
- 日数を職場と相談する
育休取得6ヶ月前 院長への報告
所属の上司への相談
私の職場は8月、11月、2月、5月に院長と事務長と所属の上司との面談を行っている。
この面談前に所属の上司に相談した。
所属の上司には安定期に入ってから相談を行った。
普段から育児に対して肯定的な意見を持っていたのも相談の決め手になりました。
立場が近い人を味方につけたい気持ちがありました。
院長と事務長への相談 8月の面談にて
【共有したこと】
- 院長、事務長に出産予定日から育休取得をしたいことを報告
- 育休予定の2月までに業務を引き継ぐ
- 未経験者でも行える仕組みを作る
問題発生! 立ち上げメンバーのもう一人も育休希望!
8月下旬の面談を踏まえて、スタッフAさんに育児休暇取得の予定と業務を引き継ごうと思っていることを打診するためAさんを呼んだ。
内心ビックリしすぎてしどろもどろになっていたように思います。
【共有したこと】
- スタッフAさんも11月に育休取得予定
- 11月までに新たにスタッフを見つけてスタッフAさんの引継ぎを行う
11月に向けての引継ぎ準備
スタッフAさんのことを所属の上司に報告・相談。
【相談結果】
- スタッフAさんの業務を引き継ぐスタッフBさんをみつける
- 私が2月に育休を取得する予定であることを社員全員に報告する
- スタッフBさんはAさんと私の業務を引き継ぐ
- 私が育休中はスタッフBさんだけでは大変なためリハビリだけ行うスタッフCさんを12月までにみつける
- 進捗状況は毎週末に所属の上司に報告・相談を行う
上記内容を実施し、スタッフAさんは無事に11月に育児休暇を取得することが出来た。
スタッフAさんが育休開始後にスタッフBさんへ私の業務を段階的に引継ぎを始めた。
育休取得3ヶ月前
妻と相談
仕事の状況は随時妻と共有をしていた。
【共有したこと】
- 育休は予定日から3ヶ月取得出来るように会社へ報告する。
院長と事務長への相談 11月の面談にて
【共有したこと】
- 出産予定日から3ヶ月育休取得決定
- 育休復帰に合わせて部署として確立し、そこの管理職として働く
育休取得2ヶ月前
【行ったこと】
- 必要書類を事務長に提出
- 担当患者さんに報告、担当の変更依頼
- スタッフBさんに引継ぎ完了
- スタッフCさんが決定
2ヶ月前には大部分の引継ぎとマニュアル化は終了し、残りは微調整で対応できるようにした。
スタッフCさんは一般業務(リハビリ)のみのため、1月に必要事項を伝えることを共有した。
外来リハビリに担当の患者さんがいたため、随時育休+部署異動の説明を行っていきました。
育休取得1ヶ月前
スタッフBさんと相談
所属上司への報告
【報告内容】
- スタッフBさんの心境(不安)を共有
- 相談時の対応依頼
上記内容を快く受け入れてもらうことが出来ました。
育休へ
こうして私は育休を2月14日から3ヶ月取得しました。
土日祝日があったため2月10日が最終勤務となりました。
育休を取得するにあたり注意したこと
- 妻と随時相談し育休取得の時期・期間を検討
- 取得に向けて前向きに検討してくれる職員をみつける(私の場合は所属上司)
- 取得のカギとなる職員と必要以上に報連相を行う
- 業務を引き継いだスタッフに、育休中の不安を共有・解決策の提示を行う
私が育休取得をする一番の理由は妻の出産後の負担軽減でした。
そのため妻の意見なしに進めることは出来なかったため、毎日のように相談をしていました。
私が恵まれていたのは、育児休暇取得を理解してくれる職場です。
特に取得をする上で必要なトップ(院長・事務長)や身近な上司(所属上司)、同僚(スタッフB/C)がいてくれたことです。
ただ自分から動かなければ、誰も動いてくれる人はいないため、先を見越し、コミュニケーションを密に行うことを意識していました。
業務を引継いだスタッフへの配慮にも注意をしました。
引き継いだ内容が責任を伴う業務でもあったため、多くの不安があったと思います。
その不安を共有し解決策を一緒に考え・対応することが復帰後の自分の働きやすさにも繋がると思っています。
ここまで読んで頂きありがとうございます。
この記事によって読者の育休取得に向けて役立てれば幸いです。
育児休暇取得のため制度を知りたい方はこちらの記事にまとめています。
