『保育園行きたくない』働くママ・パパを困らせる発言。
1度は経験したことがあるのではないでしょうか?
次女が2ヶ月前に生まれてから、赤ちゃん返りがあり、嫌なことがあると癇癪を起すようになった3歳半の長女。
3月末で担任の先生が4人中3人辞めてしまい、人生初の別れを経験。
そんな4月の月曜日の朝、長女から言われた『保育園行きたくない』に対して
受け止めて⇒原因を考え⇒対応したら上手くいったのでまとめます。
今回の対応は夫婦が共に育休で保育園を休みやすい状況でした。
そのため育休明けの後は同じ対応が出来るかどうかというのが課題として残りました。
また、今回上手くいったのはたまたまなのかもしれません。
今回の対応を忘れないために私自身のために記事にした部分もあります。
同じ悩みを感じたママ・パパの考えるきっかけになればいいなとも思っています。
最後にもまとめていますが、今回振り返るとこの対策が良かったように思います。
この記事ではこの対策に至るまでの考えたこと、実施したことをまとめています。
- 子どもの話をよく聴き、受け止める
- 時間に余裕を作り、意識させすぎない
- 一緒に行こうで扉からの1歩を
『保育園いきたくない』 1日目
こんな状況でした
月曜日の朝
時間は8時15分。
8時50分には出発なのでそろそろ準備をしないと間に合わない。
いつもは1時間前から準備を始める。
この日は赤ちゃん返りなのか起きてから抱っこの要求があり、抱っこをし続けていた。
本人の希望(抱っこ)を満たしてから誘導する方が上手くいくと思っての対応でした。
少し『う~ん』と悩んでから長女は答えてくれた。
理由がコロコロ変わり明確なものがなかったため、
理由を知りたくて、数回『なんで?なんで?』攻撃を繰り返してしまった。
質問の間には提案を交えながら話をした。
ついに癇癪を起して、テコでも動かない状態になった。
妻も色々な提案をしてくれた。
それでも、『行きたくない』は変わらなかった。
癇癪を起している長女をみながら、ここでようやく私は冷静さを取り戻し、今の会話を振り返り反省をした。
【反省点】
- 最初に受け止めではなく、質問だった
- 明確な理由を探ろうとしすぎた
- 受け止めないまま、質問を繰り返した
- 長女の意図に反する提案をしていた
『このままじゃダメだ』そう思い、
妻と相談して
ここでようやく笑顔に変わった。
対応の振り返り『受け止めと大人の都合』
次女が産まれる前、妻と長女の対応について何度も話し合いあることを共有しました。
それは、
『長女の気持ちを受け止める。長女を愛していることは変わらないことを伝え続ける』です。
次女が産まれることで今までの長女に対して100%関わることは難しくなると思いました。
ただ、長女自身に対する気持ちは何も変わらないという安心感を感じてもらいたいという目的がありました。
しかし朝の対応はそれが出来ていませんでした。
長女が『保育園を休みたい』に対して『休ませたくない』という大人の都合
頭では理解していても『大人の都合』が先行した形になりました。
私たち夫婦はこの『大人の都合』が慢性化されると
長女自身『私の意見は聞いてくれない・何を言っても意味がない』と思ってしまうのではないかと考えています。
結果、『相談したくない親・頼りにならない親』という烙印を押され、子どもが大変な時に助けることが出来ないのではないかという不安を感じています。
まだ未来のことはわかりませんが、『受け止める』というのをしっかりと行っていきたいと再認識しました。
一方で『休ませたくない』という大人の都合がなぜ出てきたのか。
その原因は何か考えました。
【原因】
- 休み癖が不安
- 他者と接して色々な経験をしてもらいたい
- 自分達の時間が欲しい
休ませることによりずっと休みたいという気持ちになるのではないかという不安があります。
将来学校が嫌な時は『行かない』という選択肢もあることを伝えたいと夫婦で話していても実際にその場面になると、その選択を提示するのにも私たち自身勇気がいると感じました。
保育園や幼稚園は親と出来ない経験が出来る環境でもあると思います。
そのため、出来る事なら友達や先生と遊び、社会性やコミュニケーションの方法などを学んでもらいたいという気持ちもあります。
自分たちの時間が欲しい。
親でありながら1人の人間なので、やはり自分たちの時間が欲しいと思います。
自分たちの時間は『心の余裕』に繋がり、その結果子どもと関わる時に全力で関われると思います。
心の余裕がなくなった時の子育ては全てがいつも以上に大変に感じ、いつも以上に辛くなり、そんな自分を嫌になる。
そんな経験を夫婦共に何度も経験しているので自分たちの時間を大切にしています。
平日の束の間の『自分時間を手にしたい』という気持ちが強かったように感じます。
『受け止めたい』という気持ちと『大人都合』は相反する関係ということを認識しました。
そのうえで
まずは『子ども気持ち受け止める』ということを第1選択にすること
を夫婦で共有しました。
対応の振り返り『理由を探る質問』
私は『休むなら理由が必要』という考えで質問を繰り返していました。
ただ、これは私の視点であって、長女の視点ではありません。
そのため質問を繰り返し追及する行動は『受けとめる』行動ではなかったと思います。
もちろん、本質を受け止めるためには質問をして理由を理解する必要はあると思います。
なので今回の行動を修正するならば
- 長女の言葉を受け止める『保育園休みたいんだね』
- そのうえで理由を聞いてみる『どうして休みたいの?』
その結果理由が聞ければそれに対する対応でもいいし、今回のように明確な理由がなければそれが答え。
つまり
『明確な理由がない・理由を表現できない』が答えなのでそれを受け止める必要がある
と感じました。
対応の振り返り『長女の意図に反する提案』
この対応も最初に『受けとめる』がなければただの自己満足。
検討外れの提案でしかありません。
朝の対応でも『受けとめた』あとは色々なやりたいことを『自分の答え』として話してくれました。
さらに受け止めたうえで、私たちの希望を伝えることで長女も提案を受け止めることが出来ました。
提案をする時は受け止めてから提案する
を夫婦で共有をしました。
対応の振り返り『保育園を休む』
今回長女の意見を尊重して保育園を休めたのは
夫婦ともに育児休業中だったためです。
保育園を休める環境だったということが大きかったと思います。
普段は共働きなので、その時だったら果たしてこの選択が出来たかというのが今回の残った課題です。
当日の朝、明確な理由はなく、いつまで休むかもわからない状態で『仕事を休む』という選択が出来るかどうか。
これに関しては今後の対応や長女の成長をみながらゆっくり検討していくことを妻と共有しました。
今回の経験でも感じましたが、子どもが2人いる場合1人で2人を見るのには限界があるように感じました。
育休を取得する際、子育てに関わり、妻をサポートすることに加えて、上の子どものケアも取得する目的に入るように感じました。
2人目・3人目の子どもがいて育児休業を検討していて、制度がそもそもわからないという方はこちらを参考にして下さい。
2022年から制度が段階的に変わるためこれからは新制度についても知っておく必要があると思います。
こちらの2つの記事で新制度に関してはまとめているので参考にして下さい。
https://mokoheyfamily.com/sangopapa/
取得に関して、誰とどのように話をしていけばわからない方は私の体験談ですが参考になれば幸いです。
https://mokoheyfamily.com/papaiku1/
対応の振り返り『長女のやりたいことをやる』
- 水族館に行きたい
- 公園で遊びたい
- ママとパパとおうちで遊びたい
やりたいことがしたい>保育園に行く
という関係になっていたため、長女のやりたいことをとにかく行い、『心を満たす』ことを1日目の目的にしました。
まずは水族館。
年間パスポートがある『すみだ水族館』へ
長女が『ワークショップに参加したい!』と言ったので参加しました。
ワークショップの体験をまとめた記事がこちら
水族館へ行った後は近くの公園へ。
砂場やすべり台など楽しく遊びました。
砂場では私が子どもの頃にやっていた
山を作ってからトンネルを掘りその穴の中で手を握る遊びや穴を掘って少し遠い所から石を投げ入れる遊びを新たに教えて遊びました。
『お腹が空いたから帰る』という言葉が長女から出て帰宅。
この時点でパパの体力は0でした。
午後はママとパパでおうちで出来る遊びを行いました。
すごろく、真剣衰弱、パズルなどなど。
寝る前には
こうして長い長い1日が終わり、明日は保育園に行けると思うパパでした。
1日目まとめ
【パパ・ママの考察】
長女の『3つのやりたい気持ち』が、『保育園に行く気持ち』よりも強いと感じた。
さらに次女が産まれたことによる環境の変化に適応できず、何らかのSOSの可能性も感じた。
無理やり行かせることで生じる、長女の親に対する不信感への不安感を親が強く感じた。
休める環境(夫婦育休中)であったため、以上の判断材料から長女の意思を尊重し『保育園を休み、長女のやりたいことをとことん行う』という結果となった。
『保育園いきたくない』 2日目
こんな状況でした
火曜日の朝
次女のオムツ替えを手伝ってくれる様子もありながら、抱っこの要求など少し甘えたな様子を見せている長女。
時間は昨日と同じく8時15分。
時計を確認すると表情が変わった。
少し悩んでいる様子をみせながら
この時の私の気持ちを正直に表すと『マジか!』
2割ぐらいそうなることを予想しつつも8割は行ってくれるだろうと思っていました。
ただ、昨日の失敗もあるため、受け止めることを意識した。
少し見つめ合い長女から行きたくない理由が出てくるか待ってみたが、長女は下を向き黙ってしまった。
ここで様子をみていたママにメンバーチェンジ。
人が変わることで違う気持ちになることがあるため行いました。
長女の強い意志を感じた妻と私は相談して、本日も『保育園を休む』という決断をした。
昨日同様やりたいことを聞き、この日は家族みんなで外出することとなりました。
行動の振り返り『1日目の仮説は間違っていた?』
もう1度ここで1日目の仮説を振り返ろうと思います。
『保育園行きたくない』⇒『行くよりもやりたいことの方が強い』(考えられた1つの要素)⇒『やりたいことを満たし、1日目の終わりには保育園に行くことを確認』
この仮説に対して考えたことは
- 1日目は満足していた
- 2日目になりさらに遊びたい気持ちが強くなった?
- 別の原因がありそこに対して対策する必要があった
1日目の様子や発言からは長女自身も満たされていたように思います。
そのためこの関わりが良くなかったようには思えませんでした。
ただ、2日目になり『さらに遊びたい気持ち』が強くなった可能性が考えられました。
ここでの不安は1日目同様に一緒に遊んで心を満たしても保育園に行けないのではないかということでした。
そのため、別の原因を検討し新たに対策をたてることを妻と決めました。
朝の段階ではその時間はなかったため、1日長女の言う通り、家族で外出し、1日目同様長女のための時間を過ごしました。
行動の振り返り『新たな原因を探るための話し合い』
長女が寝てから、夫婦で1日目・2日目の様子を細かに話し合い、それぞれが感じた仮説を共有しました。
【ママの仮説】
- 長女が保育園に行くのに対して、ママと次女は家にいるというギャップ
保育園の送迎は現在育休中のためパパが行っていました。
そのため、ママと次女は玄関でお見送りをする形を取っていました。
この行動が『なんで自分だけ行かなければいけないのか』『次女はパパとママと一緒にいるのに』と言葉で表せなくても感じたのではないかという仮説を立てました。
これに対する対策が
【ママの対策】
- 保育園に行く際に次女とママも一緒に出かける
自転車に乗るところまで一緒に行くことでスムーズに保育園へ行けるのではないかと考えました。
そのため、ゴミ出し・買物などの理由を伝えて一緒のタイミングで外へ出ることにしました。
明日は試験的に行いますが、常に行うと負担になるため、今後は『保育園に行きたくない』となった時だけ行うこととしました。
私の仮説は
【パパの仮説】
- 時間を意識させすぎた
1日目も2日目も保育園へ行く時間を提示した時に『保育園へ行きたくない』というようになりました。
ただ、起床時には『保育園に行く』という発言でした。
いつもの関わりの中で時間を守る・時間をみて行動する練習を試みていました。
ただ、その中で『時間を過ぎる、予定していた時間に行けない』という体験が積み重なっていたように感じました。
時間が守れない際に癇癪を起す場面が多々ありました。
今回は時間を守れなさそうというタイミングでしたが、
振りかえると親自身の対応も『しっかり守る』という所に固執させすぎたように感じ、反省しかありません。
【パパの対策】
- 早い時間に起きて時間の余裕を作る
- 時間を意識させないで行動させる
起きる時間・準備に動き出す時間を早めて、時間の余裕を作ります。
そのうえで親からはあまり時間を意識させずに準備をしてもらう方法です。
これらを夫婦で共有して3日目に挑みました。
『保育園いきたくない』 3日目
こんな状況でした
水曜日の朝
朝7時に起こしました。
朝の挨拶をすましてこう切り出しました
もう少し眠そうな様子でしたが、食事までの誘導はスムーズでした。
食事を食べ終え、遊び始める長女。
そんな長女にこう声をかけました。
と、言いながら準備を始めました。
この方法は普段の様子からの実感ですが『○○しなさい、○○して』だとなかなかやってくれない時に『○○の方法教えて、○○の方法をみせて』という声掛けにすると案外行動してくれます。
注意としては多用すると『やだ、めんどくさい』というようになるので、時々使うことがポイントのように感じます。
子どもによってその感覚は違うと思うので、様子を見ながら声をかけていくことが重要です。
一度『やだ、めんどくさい』となっても、日にちが空けばまた誘導出来ます。
話が脱線したので戻します。
朝の準備が完了したのは8時50分の10分前。
そういうと自ら玄関まで行き靴を履き始めました。
そして無事に保育園に行けました
行動の振り返り『時間を意識させない』
3日目は時間を意識させずに対応してみました。
これが想像より良かったように感じました。
時間的余裕は子どものみならず、親も余裕が出来ました。
時間を意識させすぎることによるお互いのストレスがなかったことが良かったと思います。
早めに行動させ、時間的余裕を作る
行動の振り返り『一緒に行こう!』
これも効果的だったように感じました。
家族みんなで一緒に同じことを行うということが安心感につながり、家を出発するという所に結び付いたように感じました。
家族みんなで同じ行動を行う
後日談
水曜日の保育園からの帰り道
この質問でハッと気づきました。
長女は保育園に行く日をまだ認識していなかったようです。
毎日、カレンダーを確認してシールを貼ることを習慣化していたため、この例えがわかりやすいと思いました。
帰宅後、一緒にカレンダーで保育園に行く日を確認。
翌日から日にちと色を一緒に確認するという習慣に変えました。
翌日以降も3日目の対応で上手くいきました。
今はちょうど1週間がたち月曜日。
今朝も『保育園行きたくない』となりましたが、3日目と同様の対応で行くことが出来ました。
保育園に行った後は楽しそうに遊んで、楽しかったことを話してくれます。
『保育園に行きたくない』まとめ
毎日忙しい生活を送っているママとパパお疲れ様です。
忙しくなると親も子どもも余裕がなくなりますね。
その結果私のように『大人の都合』が前に出てくることがあると思います。
そんな時は一呼吸おいて時間を作ってみて下さい。
子どもの言葉をそのまま受け止める
まずは少しの時間、耳を傾けてみて下さい。
きっと子どもは教えてくれます。
子どもの気持ちから原因がわかることも、わからないこともあると思います。
今回の私たちのように1つの原因に対処しても上手くいかない場合もあるかもしれません。
そんな時は他の原因の可能性も考えてみて下さい。
きっと何か上手くいくことがあると思います。
対応も1つではないと思います。
色々試しながら子どもにあった方法をみつけてみて下さい。
今回の対応が上手くいくためしはありませんが最後にまとめさせて頂くので参考にしてみて下さい。
- 子どもの話をよく聴き、受け止める
- 時間に余裕を作り、意識させすぎない
- 一緒に行こうで扉からの1歩を
最後まで読んでいただきありがとうございました。
今回夫婦で話した内容や対応は書籍から得た知識を自分に落とし込んでいった結果でもあります。
普段から困った事や悩んだことがあった際に『育児本』や『心理学』、『発達学』などを参考にさせてもらっています。
1冊では上手くいかないことも複数読んでいくことで得られることは多いように感じます。
子育て中や移動中など何かをしながら出来るのが耳で聞く読書。
オススメはオーディブルです。
子育てに適している魅力をまとめているので参考にしてみて下さい。
目で色々な情報を得たい方、パラパラページを見たり目次をみながら今この瞬間に必要な情報が欲しい方はkindle unlimitedが合うように思います。
こちらもその魅力をまとめているので参考にしてみて下さい。
https://mokoheyfamily.com/kindle-unlimited/
今回の対応で上手くいかなかった時に『おうちを保育園にする』という別の方法を試してみました。
その時の体験談がこちら